【クリエイターVol.3】自家製グラノーラ 石井 明子

Creator

最近、メニューコンセプトを一新してさらに注目を集めている「かもめ舎」。自家製グラノーラは店頭やネットで販売しており、店内で提供している食事メニューにも使われているのだとか。

【クリエイター紹介】石井 明子(Akiko Ishi)


2015年7月、夫婦で「かもめ舎」を立ち上げ、2018年秋より新シェフを迎えたことを機にメニュー内容を一新。地元の新鮮な無農薬野菜に注目し、体と心に優しいものをコンセプトに進化を続けている。カフェのブランディングから商品開発まで独自の戦略をもち、日々工夫を重ねている。カフェを始めた頃から、梅シロップ、ジャム、甘酒など自らも手作りにこだわりを持つようになる。自分の軸をしっかりと持ち、どんな時もぶれることなく、好きなものを追求する姿勢を大切にしている。

自家製グラノーラはかもめ舎で絶賛販売中。HPのオンラインショップでも購入できます(※すべて手作りのため数に限りがございます。予めご了承ください)大袋980円(税別)小袋580円(税別)

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— いつもCOFABをご利用いただき、ありがとうございます。改めて作るものとその用途をお伺いできますか?

こちらこそいつもお世話になっています。今回も店で販売している無添加の自家製グラノーラを作るためにお借りしています。こちらの製菓作業室を利用し始めたのは2017年からです。

-COFABを利用するきっかけは何かあったのでしょうか。

郡山にあるat homeという雑貨屋さんのお菓子の祭典に出てみないか、と声をかけていただいたことですね。それまではかもめ舎でお菓子を売る、という考えはありませんでした。販売を始めるにあたっては、うちは普通の古民家を店舗として使っているので厨房も専用施設というわけではなくて、菓子製造許可を取ることができませんでした。だから、ご近所にCOFABがあってとても助かりました。ここがなかったら、うちはお菓子を作っていないと思います。

-そう言っていただけて嬉しいです。プロの視点から見てCOFABの使い勝手はどうですか?

焼菓子専用の製菓作業室ということなので、私はグラノーラしか作りませんが、特に不便なところはないですし、満足しています。ただ少し思うのは、COFABの利用方法をもっと情報発信してアピールすればいいんじゃないかなと思います。ここにこんな施設があるんだ、ここで作ったものを外で売ることができるんだ、ということが広く知られれば違いますよね。うちもそうでしたが、許可が取れなくて苦労されている方はいらっしゃるので喜ばれると思います。

— いろいろな素材が入っていて見るからに食べ応えがありそう! グラノーラの特徴とこだわりを教えてください。

オーツ麦、オートミールがベースで、ナッツ系はクルミ、アーモンドなど。ピーカンナッツは大粒のまま入っているので結構珍しいんじゃないかと思います。ドライフルーツはベリー系、バナナなどが入っていますね。砂糖は一切使わず、はちみつと甘酒だけを混ぜ込んでいます。もちろん無添加のものだけを選んでいて食物繊維がたっぷり、栄養満点です。おやつにそのままぽりぽり食べるのもいいし、店でも提供している食べ方ですが、サラダにかけても美味しいですよ。あとは、定番のヨーグルトや牛乳と合わせて食べるのもいいですよね。

— 焼き立ての芳ばしい香りが漂っていますが、すごい量ですね(笑)

これが一人ではなかなか大変なんです(笑)オーブンで焼いて水分を飛ばすのですが、一度の作業で数袋分にしかならないんです。でも、手間がかかっても苦にならないです。このグラノーラは徐々にリピーターが増えた商品で「食べるようになって便秘が治った」なんておっしゃる方もいらして、作り甲斐を感じています。

— かもめ舎のコンセプトである「無添加で体と心に優しいものを」という思いが詰まった商品ですね。

そうですね。実はこのグラノーラ作りを通して、自分でも気づいたことがたくさんあったんです。私も市販のグラノーラはよく食べていたのですが、パッケージの裏に書かれてる成分ってほとんどが添加物で、しかも砂糖たっぷりで……。実際手作りしてみたら、これだけのシンプルな材料で作れるんだ、って思ったんです。始めた頃は、良い素材だけを追求しすぎてコストが高めになってしまったせいで売れ行きがよくありませんでした。そこから改良に改良を重ねて、良いものを残しつつ、今のコストまで下げました。体に良いもの、無添加を意識するようになったのも子供を産んだことがきっかけで、今、カフェで提供しているメニューは「子供に食べさせたい」と思うものなんです。

1つの商品にそれだけの熱意をもって取り組めるのはすごいことですよね。

私の性分なのかな。どこまで突き詰めても満足することってないんです。満足したらそこで終わりっていうか……(笑)常に今の目標達成に向けて努力しつつ、次のプランを頭に浮かべておきたいんです。

— 今後、COFABで挑戦してみたいことは?

許可を取るのが難しいことはわかっていますが、できるならうちの無添加にこだわった美味しいお惣菜をお弁当として売ってみたいんです。この秋、新しくシェフとして招いたキクチさんの得意分野で、彼女も販売を熱望しているんです。うちの店は須賀川の中心市街地から微妙に離れていることもあって、事務所やオフィスが多い市役所周辺の方に、ランチを食べに来てもらいにくい状況なんです。COFABを中継地点として販売できたらすごく嬉しいですし、かもめ舎としても新たな挑戦になると思います。

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※この記事はCOFAB(旧製菓作業室)より抜粋して再アップいたしました。